4年目のまちやどに向けて

4年目のまちやどに向けて

2017/4/1

お知らせ


 

まちやど管理人 せい子です。
今日から4月。

朝、布団から出る時の身体を刺すような寒さもだいぶ和らいできて、まちやど近くを流れる乙姫川沿いには梅の花が咲き始め、あまい香りが漂っています。

 

郡上に来て8度目の春。

まちやどを開業して4度目の春を迎えました。

 

郡上に来るまでと、まちやど開業に至るまでの経緯は
ココロココ

全労済

で取材していただいた記事があります。

ご興味ある方はどうぞ。

 

 

皆様のご支援のおかげをもちまして2014年4月にオープンしたまちやども、もうすぐ開業3周年を迎えます。

ひとえに、皆様のご支援のおかげと感謝の気持ちでいっぱいです。

 

このブログの場をかりて、これまで3年間の報告と今後の運営方針変更のご連絡をさせていただきたいと思います。

長文になりますが、お付き合いくださいませ。

 

 

オープン以来、シェアメイト、短期&長期住み込みヘルパーがいた時期もありましたが、基本的に一人で運営してきたまちやど。
この3年間は、いろんな出来事やたくさんの出会いを通じて、個人事業主として右も左も分からないところから手探りで進みつつも学びが大きなものでした。

 

この3年間で日本全国いろんなスタイルのゲストハウスが増え、その中の1つとしてまちやどを紹介していただく機会もありましたが、そもそも「ゲストハウス」ってなんなんだろうか?まちやどってなんなんだろうか?と、改めて考えさせられる3年間でもありました。

 

3年を機に、どうして私がゲストハウスを始めようと思ったか。

原点に戻って考えてみました。

 

私は今まで、日本国内外いろんな場所でハウスシェアという形でその土地に暮らしてきて、多様な人たちとの交流を通じて成長することができました。
そういった経験を経て郡上にやってきて、この土地のことが好きになりました。

郡上が好きだから、自分の住居を少しでも多くの人に解放して、郡上の魅力を感じてほしい!
地元の人には、外からの目線で改めて郡上の魅力を再発見するきっかけなれば!
そう強く思ったのが始まりです。

 

もともと移住女子2人で初めた「シェアハウスまちやど」が原点だったまちやどですが、「ゲストハウスまちやど」を開業して以来、「まちやど」は「ゲストさんのための家」として私自身の生活と切り離して考えるように努めてきました。

 

結果、春夏秋と市外からのゲストさんでにぎわうまちやどは、「ゲストさんのための家」になってしまい、これまでシェアハウスまちやどに出入りしてくれていた地元の「八幡近郊在住の宿泊が不要な友人」が遊びに来にくくなるという形になりつつありました。

 

また、夏場はたくさんのゲストさんで賑わうまちやどですが、オフシーズンは女性1人男性1人のみの宿泊ということもありました。大きな宿泊施設とは違い、小さな一軒家を見ず知らずの男女が共有し、鍵がかかるとはいえ、ふすま一枚隔てただけの寝室で寝泊まりするという状況は、管理人としてもなんとかしなければならないと常々感じておりました。

 

この度消防法の改正により、まちやどのような小規模の宿泊施設にも自動火災報知器の設置が義務付けられることとなりました。猶予は平成29年中。

設置には軽く2-30万はかかるようです。ただし、3部屋ある客室の数を減らせば、設置義務の対象から外れるとのことです。

 

自動火災報知器設置の2−30万円は、事業費として考えれば決して高すぎる金額ではありません。でも、この3年間今のまちやどの建物でゲストハウスを運営していく中で、立地的にも建物の間取り的にも、一人で運営していく上での限界を感じつつありました。

 

ゲストハウスとしての需要、今後の可能性は大いにありますが、それには同じビジョンを共有できるビジネスパートナーと、もっとゲストハウスに適した物件が必要で、今現在はまだその段階ではありません。
火災報知器などのさらなる設備投資に必要な資金は、相応の物件とビジネスパートナーと出会って動き出しす時まで留めておくべきで、今の私にできることは、まちやどを本来のまちやどらしく、私ができる形で運営していくことだと思いました。

 

そこで、原点「シェアハウスまちやど」に戻り、私自身がそこに住み運営していくということを決意しました。

 

それに伴い、これまで男性1名のゲストさんも受け入れてきたまちやどですが、女性同伴の男性のみ宿泊可(移住を検討されている方、ゲストハウス開業を考えていらっしゃる方は応談)とさせていただくこととなりました。

 

これまで多数の男性のお客様に応援していただきましたし、需要がたくさんあるのも事実ですが、悩みに悩んだ結果です。

何卒、ご理解のほどお願い致します。

 

今後は、まちやどの滞在時間がより充実したものになる工夫をすること、そして、私のこれまでの半生でキーワードとなっている「シェア」「移住」「生きたい場所で生きる」を軸に新たな展開をしていこうと思っております。

 

ホームページも女性向けに心機一転。

年間会員制度長期滞在プランもご用意して、より気軽に暮らすように滞在していただけるまちやどを発信していきます。

 

その一つとして、今日4月1日から1日1ブログ更新を目標に!

青森県六ケ所村というド田舎で生まれ、大都会東京やイギリスでの経験を経て、郡上で暮らす一人の移住者として、そして、一人の女性として

感じること、伝えたいことを日々のブログに綴っていきたいと思います。

ブーゲンビリア

写真は、先日沖縄で開催されたセミナーに参加した際に撮影したブーゲンビリア。

沖縄は、東京での暮らしに疲れ果てた私を優しく癒してくれ、郡上に来るまでのパワーを充電させてくれた、大切な場所の一つです。

 

 

4年目も郡上八幡ゲストハウスまちやど と 管理人木村せい子 を宜しくお願い致します。

2017年 4月 1日

郡上八幡ゲストハウスまちやど 木村せい子