5年後、10年後のゲストハウスは…

5年後、10年後のゲストハウスは…

2017/10/9

その他


まちやど管理人 せい子です。

 

日本や海外で住み込みやハウスシェアなど、

様々なくらし方、働き方を経験して、

生まれ故郷の青森から、東京、イギリス、沖縄を経て

2010年より岐阜県郡上市に移住しました。

 

2014年に郡上八幡でゲストハウスを開業。

まちやど活動を通して、都会と地方、家族の枠を超えて、

それぞれが生きたい場所、暮らしたい場所で

自分らしく生きられる社会を目指して日々活動しています。

まちやど管理人 木村せい子のプロフィールは こちら

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このところ、私の周りでいろんな動きがあって

大きな大きな変化の波がやってくるような、そんな予感。

このへんで一旦気持ちをリセットして、

ニュートラルになりたいなあと思って

先日、思い立って伊勢神宮に行ってきました。

 

ゲストハウスを開業してから最初の1−2年は

旅行に行くときは積極的にゲストハウスに宿泊して

オーナーさんやゲストさんと交流していました。

 

楽しくもあるのですが、

性格上仕事モードから抜けきれなくて

休暇が目的の旅でもゆっくり休めない。。。

そんなわけで、3年目を過ぎたぐらいからは

宿泊する時はもっぱらビジネスホテルや旅館。

ゲストハウスでも絶対個室!という私。

 

普段人と関わるという仕事柄。。。かもしれないし、

年齢もあるのかも。

 

今回の伊勢の旅で選んだ宿は、

ホームーページがとってもステキだったのと

「大正ロマン溢れる邸宅をリノベーションしたゲストハウス」

に惹かれて、女性オーナーが営むゲストハウスの個室。

 

私的には完全に個人旅行!オフモード!だったので

オーナーさんとはちょっとご挨拶しただけ、

チェックイン後すぐに出かけて、宿に戻ったのは夜遅く。

リビングで和気藹々と話しているゲストさんやオーナーさんを横目に

「ではお先に!オヤスミナサイ!!」

と、さっさと部屋に引きこもってしまいした。

翌朝も早朝に出発したので

宿にはほとんど寝に帰っただけでした。

 

宿泊した宿は、伊勢神宮下宮近くという立地もあり、

女性オーナーのセンスが光る、とても人気のゲストハウス。

個室が3つ、ドミトリーが2つ

合計で15−20bedはあるかと思うのですが、

驚くことに、ベッドのシーツを業者さんを使わず、

全て宿で洗濯しているとのこと。

満床になったら、少なく見積もっても30枚のシーツを

連日洗濯して干して、畳んで。。。

それ以外にもお掃除やら予約管理やらと宿の仕事はたくさんあります。

住み込みヘルパーさん大募集中だけれど、現在はいないようで

オーナーさん一人で宿を切り盛りしているそう。

 

同業者だし、同じ女性オーナーという立場から、

精神的にも体力的にも、かなりキツイだろうなあと思ったけど、

少しお話しさせていただいた様子から

予想通り

オーナーさん、かなりお疲れの様子でした。

 

まだまだ続く日本のゲストハウスブーム。。。

私が知る限りでは、ほとんどのゲストハウスが

住み込みヘルパー制度を導入してきているみたいだけれど

これだけゲストハウスが乱立したら、

ヘルパー不足になるのは当たり前なわけで。。。

でも、宿泊料が安いというのがゲストハウスの魅力の一つ。

ゲストさんが安く利用できるように、セルフでリノベしたり、

色々工夫して最低限の経費で運営しているからこその低価格。

有給スタッフを雇い入れるのはなかなか難しい。。。

 

オーナーが若いうちは気力と体力でなんとかなるけれど、

5年後、10年後同じ働き方ができるかというと。。。

 

少なくとも、私には無理!と思ったので、

昨年のシフトチェンジに踏み切りました。

 

宿業って、一人で運営するのは大変だけれど、

人を雇ったら雇ったで、

助かる面もあればそれなりのトラブルもあって

バランスがとっても難しい。

 

でもまあ、

そんなことはお金を払って宿泊する方にしてみれば関係のないこと。

もちろん、高級ホテルに求めるサービスと、

安価で泊まれるゲストハウスに求めるサービスは違うけれど

ゲストハウスがどんどん増えて、

凌ぎを削るように、宿のクオリティも高くなってくると、

サービスを受ける側のゲストは

どんどん多くのことを求めてくるようになるんではないでしょうか。

 

時々逆の立場に立って滞在してみて、いろんなことが見えますね。

 

お世話になったゲストハウスは、

聞くところによると、、開業2年目だとか。

とても素敵な宿だったので、

この先もずっと、続けていっていただきたいなあと思います。

無理のない形で。。。

 

 

「まちやど」は、私一人がやっていくには

今ぐらいがちょうどいい。

 

でも、もしかして

この先違う形のまちやどが生まれるのかもしれないな、と。

そんな予感がします。

 

 

IMG_0331

 

写真は、ちょうど旅行中に開催されていた

中秋の名月の神宮観月会の様子。

 

大きな大きな変化の波が押し寄せてきている感じがするこの頃

神聖な場所で、月を愛でながら感じたことは

流れに身を任せれば、

自然と道は出来てゆくのだなあと

 

焦らずゆっくり、じっくりと

今自分ができることを

今できても、この先できなくなるかもしれないことや

今できなくても、これからできるようになるかもしれないこと

ちょっとだけ先を見ながら

一つ一つ、誠心誠意込めて

日々積み重ねていくことが大事なんですね。