私がゲストハウスセミナーをする理由

私がゲストハウスセミナーをする理由

2017/6/2

イベント


まちやど管理人 せい子です。

日本や海外で住み込みやハウスシェアなど、様々なくらし方、働き方を経験して、生まれ故郷の青森から、東京、イギリス、沖縄を経て2010年より岐阜県郡上市に移住しました。

2014年に郡上八幡でゲストハウスを開業。

まちやど活動を通して、都会と地方、家族の枠を超えて、それぞれが生きたい場所、暮らしたい場所で自分らしく生きられる社会を目指して日々活動しています。

まちやど管理人 木村せい子のプロフィールは こちら

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先日お知らせしましたが、

まちやど的 ゲストハウス・シェアハウスのはじめかた

6月9日(金)開催いたしますよ。

 

地元の方も

空家をお持ちの方、

空き部屋を活用したい方、

どんどんご参加くださいね!

 

同じ郡上八幡でゲストハウスやシェアハウスが増えたら

競合が増えて自分の首を絞めるだけじゃないの?

って思いますよね、普通。。。

 

私は、個人的に

もっと個人レベルで観光客や長期滞在を

受け入れられる宿泊スタイルが

増えていけばいいなと思っています。

(その人が心からやりたいことであれば!ですけどね)

 

なんで!!!???

 

 

今回は、

どうして私がセミナーを開催しようと思ったか

お伝えしたいと思います。

 

2014年4月にオープンしたまちやどですが

実は、開業当初から

移住者である私が、

宿業だけで生計を立てていくのは

5年が限界だろうと予想しておりました。

 

理由としては、

2014年の時点では

郡上八幡で唯一のゲストハウスでしたが

3年も経てば同じスタイルの宿が増えるだろうと思っていたから。

(予想通り、増えましたね。。。)

 

そして。。。

土地も建物も所有している地元の方が

同じ宿泊スタイルでゲストハウスを運営するとしたら、

賃料を払って運営しているまちやどとは

そもそもの必要経費が違うので、

価格や設備のクオリティーで比較したら、

絶対かなわない。

 

大半の人はやっぱり

より安くて、より設備のいい宿に泊まりたいですよね。

 

ありがたいことに、

他より高くても、ぜひまちやどに泊まりたい!

て言ってくれるゲストさんもいます。

その人たちは

私が運営するまちやどに滞在することで

得られる経験、時間に付加価値を感じてくれる人

なんだろうなと。

 

本当にありがたい。

だけど、

多分そういう人はごくごく少数で

その少数派のニーズだけでは

商売は成り立たないんですよね。

 

 

「食べていけなきゃ、意味ないじゃん!」

 

 

そう!そのとおり!

 

でも、そこは、いいんです。

ゲストさんと私が

まちやどで一緒に過ごす時間から

プラスのエネルギーが生まれていけば

そこにお金もついてきますから。

 

でも、やっぱり

 

「食べていけなきゃ、意味ないじゃん!」

 

はい、そのとおり!

 

で、昔の私だったら、

 

あーーー、やっぱり仕事って、

楽しいだけじゃ食べていけないのね。

嫌なことも我慢して、汗水垂らして働いて

労働の対価としてお金を得る

それが「働く」ってことなんだわー。

 

と、

生活のために働きに出る決断をしたかもしれません。

 

でもね、

 

今、私はまちやどに住みながら運営しているので

家賃負担はかなり少ないです。

そして、

これまでの住み込みやハウスシェアの経験から言うと

 

住む場所さえあれば

なんとか食べていける

 

のです。

極論ですが。今のところ。

 

だったら

 

移住者であり

ハウスシェアの達人であり

住宅関係の専門知識もあり
※前職、福祉住環境コーディネーター
※インテリアコーディネーター資格所有

旅館業法についても詳しい
(だって、自分で宿業の資格とったんだもーん)

旅館業の立ち上げから、少なくとも3年運営した経験あるよ!

 

そんな私だからできること

この土地で

私にしかできないこと

そして、

この地域の役に立つこと

 

4年目、5年目は

そこにフォーカスして挑戦してみよう!

 

 

そう思ったんですよね。

 

でね、最初の質問

 

同じ郡上八幡でゲストハウスやシェアハウスが増えたら

競合が増えて自分の首を絞めるだけじゃないの?

 

これ、まちやどだけじゃなく

他の旅館業を営む方に対しても

同じことが言えるんじゃない?

競合増やして共倒れ?

って思いますよね。

 

ちがいまーす!!!

 

まちやどのセミナーは

開業斡旋セミナーではありません。

そもそも、ゲストハウスだけで生計が成り立つのは

ごく一部の地域だけですから!!

 

自分らしく暮らすための手段

としてゲストハウスやシェアハウス(民泊)もあるよ。

現実的なリスクや経済的な負担を知った上で

選択肢の一つとして知ってもらうことが目的。

そして、どうせやるなら合法的
(無許可営業、多いですからねー)

地域とのバランスをとりながらしましょうよ!

 

と、そのきっかけになることを目指しています。

 

個人個人が、

それぞれの生き方にフォーカスして

その上で心から「やりたい」と思うことが

「宿業」という選択肢だとしたら、

それぞれの個性が生まれ、

違いを認め合って

お互い高めあっていけるので

結果的には町の活性化につながると

私は信じてるんですよ。

 

最近は無許可で営業する宿も増えてきて

法律も追いついていない状態

自己満足やエゴで地域のことを考えずに

宿泊業を始めようとする人がいたら

摩擦や衝突が生まれるかもしれない。

 

セミナーによって、

よりたくさんの人が正しい知識を持って

空家活用や宿業に取り組んでもらった方が

よっぽど地域のためになるんじゃないかなって

そう思うんです。

 

でも、

そういう流れの中で

もしかして、

これまで宿業を営んできた人が

運営を続けていくのは難しいという状況に

ぶつかるかもしれませんが

まちやども同じですけどね。。。

 

その時も、やっぱり

それぞれ自分の生き方、生業にフォーカスして

その上で心から「やりたい」と思うことが

「宿業」という選択肢だとしたら、

やっぱり続けられる道はあるのだと思うし、

違うのだとしたら、

別の道が開けるはずです。

 

 

宿業を始めたなら、

ずっとやり続けねばならない

 

そういう執着は捨てて

 

やりたいこと、やれること

まずはそこをコツコツと。