自己主張とわがまま
2017/5/11
まちやど管理人 せい子です。
日本や海外で住み込みやハウスシェアなど、様々なくらし方、働き方を経験して、生まれ故郷の青森から、東京、イギリス、沖縄を経て2010年より岐阜県郡上市に移住しました。
2014年に郡上八幡でゲストハウスを開業。
まちやど活動を通して、都会と地方、家族の枠を超えて、それぞれが生きたい場所、暮らしたい場所で自分らしく生きられる社会を目指して日々活動しています。
まちやど管理人 木村せい子のプロフィールは こちら。
ということで、私、青森県六ヶ所村出身です。
4人姉兄の末っ子ということもあり、
両親は後期高齢者でもあります。
二人とも高齢のため体のいろんなところに不調が出てきて
この先どんなことがあるかはわからない。
まちやどをオープンしてからしばらくは、
両親が郡上に遊びに来ていましたが
最近はそれもままならくなってきたので、
せめて1年に1度は私が実家に帰ってあげようかなー
ということで、
来月、1週間ほど実家に帰省することにしました。
実家は自営業(鮮魚店)を営んでいるので
小さい頃に家族旅行などには出かけたことはありませんでした。
両親と出かけると言ったら、
漁港とか、市場とか、マニアックな場所ばかり(両親の仕事)
私は高校を卒業して以来青森を出て上京したので、
漁業系マニアックな場所以外の青森をほとんど知らないのです。
今回はせっかくだから帰省も兼ねて、
実は知らない青森を満喫してやろうと思っていたところ、
普段からよくしてもらっているFさん夫妻も
「ずっと青森に行ってみたいと思ってた!」
ということで、
帰省の前半はFさん夫妻と一緒に青森を旅することになりました。
Fさん夫妻のリクエストは、
八戸(八食センターで海鮮尽くし!)
本州最北端、大間岬でまぐろ尽くし!
だそう。
その旨を母に伝えたら、
「お母さんも一緒に行く!」
ということで、Fさん夫妻と母と姉(母のお世話がかり)で
一緒に下北半島一周ツアーということになりました。
で、移動ルートやら宿泊先を決めたりする段階になって
なんだか母がモヤっとしてる感じ。
何が問題なのかきいても答えてくれないけど、
でも、何かが引っかかっている様子。
時間をかけて、ぐんぐん掘り下げてきいたところ、
結局、
大間岬もマグロも八戸も海鮮も(というか下北半島自体)
特にテンションが上がらない、と。
まあ。。。そうだよね。
六ケ所村は下北半島の一部だし、実家は魚屋。
「じゃ、なんで一緒に行くって言ったの?」
って聞いたら、
「だって、あんたがお客さん連れてくるっていうから
ご一緒した方がいいのかと思って」
って。
いやいや。。。気持ちはありがたいけどね
気が乗らないのに、変な気を遣って付き合ってもらう方が
余計こっちが気ぃ使うわ!!!ってハナシなわけですよ。
気持ちだけではなく、
それなりに時間もお金もかけて旅をするわけなので
良かれと思って一緒に旅にでたはいいけど、
本当に自分が行きたいところでなければ
最終的にはいろいろ不満が募って
いい旅にならないというのは目に見えて明らか。
いやー、早い段階で自己主張してもらってよかった。。。
旅館とか予約とっちゃった後でごちゃごちゃ言いだしたら
余計めんどくさいことになるもんね。
でも。。。
母ぐらいの年代の、特に女性は、
自分がどこに行きたいとか何をしたいとか
そういう気持ちを押し殺して
今まで夫に、子供に、周りに合わせてきたんだろうな
何よりも家族を優先して、
自分の気持ちに正直になれる機会が少なくなるにつれて
だんだん感情や欲望が麻痺してくるのかもしれないなあ。。。
なんて、ちょっとしんみりしてしまいました。
「で、お母さんは、本当はどこに行きたいの?何したいの?」
って聞いたら
「自由になりたい!好きなところに行きたい!」
と。
母よ、よくぞ言った!
帰省の後半は、
とことん母が行きたいところに付き合ってあげようと思ったのでした。
が。。。
旅のスケジュールを彼女のやりたい放題に合わせてたら
だんだん自我が出てきて、いいたい放題、わがまま放題。。。
最近、どんどんエスカレートしてきました。
ああ、そうだった、
この人、周りに合わせる振りして
結局は自分のやりたいことは貫く人だったわ
しかも、周囲を振り回して。悪びれることもなく。。。
しばらく離れてたから忘れてた。
写真は、郡上八幡のとあるお店前にある
コスプレ地蔵。
母にイラっとしたら、
この写真を見て気持ちをなだめております。
せめて、青森で一緒に過ごす間は、
笑顔で母のわがままを聞いてあげようと
今からイメトレ中。