川沿い散歩と空き家問題
2018/9/20
タテマチノイエのお試し住人のミズノツクルです!
私が郡上八幡で暮らしてみたいと思ったきっかけなどは
こちらに記載してありますので、ご興味ある方はどうぞ。
三連休の郡上散歩
郡上と名古屋を行き来する生活を初めて3週間が経ち、少しずつ郡上の生活も慣れてきた気がします。
この週末は三連休ということもあってか、八幡の町も観光客で賑やか。実は日中の町の様子をまだあまり見ていなかったので、様子見がてら町を散歩していたところ、驚きの出会いが……
ミルキー(液体)!!
小さい頃、近所の市民プールの自販機で売っていたこれを泳いだ後に飲むのが好きだったんですよね……まさかまだ売ってる商品だとは……。
ミルキーを買ってぶら歩きしているうちに吉田川の堤防に降りられることに気づいたので、堤防沿いに行けるところまで歩いてみたろうという気持ちがむくむくと湧き上がってくる。
これまた小さい頃~高校を卒業するまで川沿いの家に住んでいたり、東京で働いていた頃も多摩川沿いに住んでいた時期があったりしたこともあって、川沿いを歩くのが好きでして……。
パノラマ写真を撮ってみました。
吉田川を幹線道路とすると側道みたいな分流があって(この写真の手前部分)、これが最終的にどうなるのか気になって歩いてるうちに、気づいたら郡上大橋まで来てました。ちなみに郡上大橋の下で二手に分かれて、一方は吉田川に再合流し、一方は長鉄の郡上八幡駅の裏まで走っていく小川になって最終的に長良川に合流するみたいです(それがどうした感がつよい)。
結局、城下町プラザ方面からぐるっと回って小一時間ばかり歩いていたようでした。川沿い散歩、そのうちまたやります。
空き家とその活用の問題
パノラマ写真でも対岸に古い家屋がたくさん写りましたが、おそらく空き家もあるのではと思います。
ちょうどまちやどに届いていた、郡上八幡まちづくり協議会が行ったアンケートの結果をまとめた冊子を読んでいたのですが、やはり空き家問題は町に住む人々にとって大きな関心事のようでした。
一方で冊子を読んでいてもう一つ目立ったのは、駐車場の不足問題。観光客の停められる駐車場が少なく、また中心部への車の乗り入れ・路上駐車も危険だ……という意見が複数ありました。確かに散歩中、城下町プラザ近辺の駐車場はかなり混雑していましたし、駐車場1軒あたりの収容量も多くはなさそうでした。
単純に「空き家」「駐車場不足」という2つの課題をつなげると、空き家を駐車場にしては?という解決案が浮かびます。が、家の所有者からすると、心情やコストの点でそんな簡単に、というのもあるでしょうね……。
私自身、名古屋にUターンしてから1年ほど、かつて祖父母が暮らしていた空き家に住んでいた経験があります。私が幼い頃、そこの周辺の景色は立派な田園地帯だったのですが、現在は区画整理が進んで当時の面影はほとんどありません。とはいえ周囲に真新しい家が建ち並ぶ中で一つだけ古い家屋のまま残っていたことで逆に古民家的な味が出るようになって、何かこの家を活用できないかとは考えましたが、結局いろいろな課題があって自分ではどうしようもならないことがわかってしまい、今後の処遇は未定なままです。
あと、上京して一人暮らしを始めた最初のアパートは大家さんの都合で契約を更新せずに引っ越すことになったんですが、しばらく後に再訪したら更地になってて、やっぱり思い出のある場所がなくなるって結構ショックでしたね……。
……とまあ、私個人の事情は特に関係ないんですけど、結局そういう『個人の事情』に依拠する部分が大きい空き家問題。家を壊して新しくできるものが駐車場というのも、胸につかえるものを感じるのは確かです(私もなるべくなら祖父母の家をそうしたくはないなぁ……)。
でもそれである程度の継続的な収益が生まれるし、駐車場を増やして観光客を誘客しやすくなれば町の活気も上がる。これは既に観光地としての土壌がある郡上八幡だからこそできる技でもあり、これをできない土地ではもっと困ってくるはず。シンプルな落とし所が一つ見えているだけに、関係者全員にとって喜ばしい形を実現できたらなぁ……と思った次第です。